歯とお口の豆知識

むし歯治療歯周病治療お口のケア

ついついまた今度。。。→先延ばしせず受診を!

仕事や学校、習い事、家庭生活等、日常生活を送っていると、一週間のスケジュールもなんとなく決まり、それをこなしていく毎日ですね。時間があいたら息抜きに出かけたり、スポーツや趣味を楽しむ時間に使うこともあるでしょう。そういったスケジュールで動いている時に少し体の不調やお口の違和感を感じても、すぐに切り替えて病院へ。。。というのはお忙しい皆様にはなかなか難しいことですね。お口の中の不調、歯の痛み、歯肉の腫れ、出血等があっても、やはり少し様子をみたくなると思います。歯肉の軽度の出血や違和感であれば、ブラッシングをいつもより丁寧に優しくマッサージするように出血部位付近で行ってみる等で改善することもあります。それは汚れがたまり気味なところに体調低下も重なったりして歯肉炎を起こしていた場合に、原因となる汚れの除去や睡眠や栄養をとることで体調も改善し、よくなったりするからです。原因除去がご自身でできるものであれば、自宅でのケアで経過観察でもいいのですが、原因をご自身で対処できない症状のものを放置してしまうと、お口の中の不調だけでなく、体の他の部分にも影響をおよぼしてしまうこともあります。

ちょっと痛いし、むし歯っぽいけど、まだ行かないでも大丈夫かな
歯ぐきから血が出るけど、いつもじゃないし。
なんか痛い気がするけど、だいたい数日すれば治ることが多いんだよね。
むし歯だけど、歯の痛みをとりあえず我慢しておけばいい、
歯肉の腫れも外からはわからないしちょっとそのままにしておこう

と、ついついまた今度となりがちです。しかし、むし歯も悪化すれば痛みはもちろん、歯を支える骨や粘膜にも炎症がひろがり、頬が腫れてしまったり、発熱したりもします。歯肉の炎症も長期になると歯肉だけでなく歯を支える骨を破壊し、長く継続した炎症により毒性の物質が出てきてしまい、それが血管から全身に入り様々な病気を引き起こしたり、悪化させたりしてしまいます。糖尿病や肥満、心筋梗塞、脳梗塞、早産、低体重児出産につながることもあります。また、前回の話の誤嚥性肺炎も歯周病菌が原因となります。

なってしまってから後悔とならないように、早目早目の行動が大切です。

「そういわれてもね。。。」と思う気持ちは、こちらもとてもわかります。その隙間時間を作るのが難しいほど皆様も動かれていらっしゃるとは思いますが、ちょっと自分の体を見つめ直し、これからも楽しく充実した日々を過ごす下準備として、違和感や不調の部分の治療や定期健診にお時間を回していただけるといいなと思います。