小児歯科
乳歯について
知っておきたい乳歯の知識
特徴と重要性
皆様は、乳歯についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?むし歯になりやすい、などはよく耳にします。乳歯は永久歯よりも石灰化度が低いため、やわらかくむし歯になりやすいと言えます。また、乳幼児期における不規則な食生活や清掃の難しさにより口腔内の環境も良いとはいえません。 つまり、乳歯のむし歯予防には、様々な角度から取り組む必要があります。 乳歯はいずれ生えかわるといってもむし歯のままにしておくと、下にある永久歯や全体の歯並び・かみ合わせに影響をおよぼすことがあります。むし歯の予防には、
- 歯のお掃除
- フッ化物の応用
- 食生活の改善
- シーラント(予防のための充填)
知っておきたい乳歯の磨き方
ガーゼ・フロスの方法
乳歯は永久歯と比較して歯の質がやわらかいため、むし歯の進行が速く、保護者の協力が必要不可欠です。上手にお手入れすることでむし歯の予防をしていきましょう。歯ブラシ以外の器具もとても有効です。
ガーゼでゴシゴシ
指で歯に当たっていることが確認できるため、汚れの除去がしっかり出来ます。 指で前歯の間にある粘膜のヒモの部分を軽く押さえてあげましょう(ここにガーゼが強く当たると痛いので…)

フロスでキュッキュッ
歯と歯の間はむし歯の好発部位になります。フロスで歯間に詰まった食片を除去しましょう。知っておきたい子供の歯の知識
はえかわりの時期
皆様は、乳歯がいつ頃からはえ始め、抜け落ち、永久歯にはえかわるか御存知でしょうか?目安を知っていると本人や保護者の方の不安の解消になると思われます。 乳歯は下の前歯からはえ始め(生後4-9ヶ月)、2-3歳頃にはえそろいます。永久歯は6歳頃に奥歯(第一大臼歯)がはえ始め、その後、前歯からはえかわります。時期としては、前歯が6-7歳、犬歯が9-10歳、小臼歯が9-11歳になります。最後に奥の第二大臼歯が11-13歳頃にはえてきます。 はえかわりの時期は、性別・発育状況・乳歯の状態など様々なことに影響を受けるため、あくまで指標です。しかし、早期の脱落や遅くまで残存は永久歯の歯並びに影響をおよぼすことがあるため、歯科の受診をおすすめします。あまりに左右差がある場合も受診の目安になります。
2歳半頃で乳歯が生えそろった子供