歯とお口 豆知識

フッ素の効果

その1 作用機序について

皆様は、むし歯予防にフッ素が用いられていることはご存知だと思います。しかし、フッ素がどのようなメカニズムで歯に効果を及ぼしているか、ご存知の方は少ないようです。 フッ素は歯に、

  • 再石灰化の促進
  • フルオロアパタイト(硬い歯質)の生成
  • 結晶性の改善
  • 細菌の酵素作用の抑制(酸の産生の抑制)

などの作用をおよぼします。
これらの作用により、歯質は強化され、口の中はむし歯のなりにくい環境になります。

※注意!このようにフッ素はむし歯予防に非常に効果的ですが、歯質を強化するだけでむし歯を防ぐものではありません。もっとも重要なことは皆様の日々の歯磨きであることは言うまでもありません。

その2 フッ素とは

では歯を強くするフッ素とはなんでしょうか?
フッ素と聞くと危険物・毒薬ではと思う方も多いようです。歯科で用いられるものは、正式には「フッ化物」といいます。その代表であるフッ化ナトリウムは天然の岩石であるほたる石氷晶石から精製されているので自然の物と言えます。
フッ化物は全ての食品に自然に含まれており、主なものを以下にあげます。歯科で用いられているものはジェル状で高濃度になっているため、歯の表面にとどまり、効果を与えやすくなっています。

(単位はppm: 1g中にフッ化物0.95mg含んでいることを意味します)

お茶 海藻類 メザシ(骨を含む) 歯磨剤 フッ素塗布<br<
0.3-0.7 0.6-3.0 10-40 950 9000

その3 フッ素の中毒について

小児にフッ素塗布を行った場合、中毒に気をつける必要があります。
フッ素の急性中毒は、1回に多量のフッ化物が体内に入った時に起こることがあります。
症状として、吐き気、下痢などが、30分以内からおこり、24時間程度続くことがあります。
対処としては、牛乳を飲ませてフッ素を中和しますが、もしそのような症状が出た場合は、直ぐに医師に連絡をとって下さい。